阿蘭陀通詞家25姓
阿蘭陀通詞の由緒諸としてまとまっている物は、
(1)阿蘭陀通詞由緒書 明和八年書上
(2)阿蘭陀通詞由緒書 享和二年書上
(3)長崎通詞由緒書
があり、『長崎県史』「史料編第四」に収まっています。この3つの由緒書からは15姓23家が拾えます。
①今村
②石橋
③名村
④吉雄
⑤楢林
⑥堀
⑦西
⑧茂
⑨加福
⑩本木
⑪志築
⑫馬田
⑬三島
⑭中山
⑮横山
『阿蘭陀通詞起請文』の署名には、上記15姓以外に6姓あります。
⑯馬場
⑰岩瀬
⑱末永
⑲小川
⑳森山
㉑荒木
『奉行蘭館長蘭通詞控』の署名には、上記21姓以外に4姓あります。
㉒富永
㉓中島
㉔立石
㉕品川
他にも、幕末期の諸記録から名前を引っ張ってくることはできますが、[1]ではこの25姓が由緒のある阿蘭陀通詞家としています。
参考文献
[1] 片桐一男「阿蘭陀通詞の研究」吉川弘文館 (1985)